内部も一新された熊本城天守閣。すでに書店には並んでいますが「熊本城天守閣常設展示図録」のブックデザインを担当しました。図録には「加藤時代・細川時代・近代・現代」と各フロアに合わせて、歴史や建築に関することなど興味深い内容が分かりやすくまとめられています。天守閣の一般公開は、当初4月26日でしたが今の状況が落ち着けば…と、私も一般公開を待ち望んでいるひとりです。この図録を片手に観光客気分で天守閣から熊本の街を眺めてみたいものです。

昨年12月31日に応募締め切りだった「エールフロムアーティストプロジェクト」という熊本市の企画。人形パネルのデザインをひとり4点まで応募可能で2020年最後の制作でしたが、幸い4点が採用されました。人形パネルは、感染拡大防止対策として各種ホールの入館者制限での空席に設置されるそうです。早速4月11日の市民会館で使用されていました。熊本市現代美術館のホームページでも詳しく紹介されています。

蔦屋書店熊本三年坂にて「第2回熊本大学永青文庫研究センター presents『1620年代 細川家の葡萄酒製造とその背景』」が開催されています。私は会場に展示された4枚のパネルを制作しています。初代熊本藩主の細川忠利が小倉藩主時代に造っていた国産最古の葡萄酒（ワイン）の製造期間を示す史料を基に構成されています。葡萄酒はキリスト教入信を勧める飲み物でもあったことから肥後への国替えを機に細川家の葡萄酒製造は終了となったそうです。天草生まれの私にとっても興味深い内容でした。熊本大学×ニューコ・ワン※共同企画　1月30日(土)から2月5日（金）まで