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- 2023.12.31 哲子の部屋
江藤家住宅(展示室の準備その1)
12月28日は年内最終日、この日私は江藤家住宅の小屋(展示室)の中にいました。建物は幕末から明治初期に建てられたものです。熊本地震後に解体され蘇った小屋は、江藤家住宅のことが分かる、学べる空間として2024年3月に完成予定です。私たちは展示パネルについても江藤家で保存されていた 番重(もち箱・小屋は戦後食品加工の工場として稼働していた時期もある)をフレームとして再利用することにしました。番重は木製で、すでに80年近く経過していましたが、江藤家の歴史を伝えるものでもあります。7月、江藤家住宅まもろう会の皆さんによる清掃作業からはじまり大工さんによる補修、造形作家による塗装・加工仕上げを経て、私は中身のパネルを制作。半年かけて35枚の展示パネルが完成しました。処分寸前だった、ボロボロだったあの番重がとても美しく、誇らしく蘇ったのです。関わった皆さんが一つひとつ丁寧に作業をしてくださった賜物です。この空間全てが完成したら…と思うと2024年の大きな楽しみです。乞うご期待!
- 2023.12.31 哲子の部屋